季刊Be!150号に掲載されました

ASK発行季刊Be!150号の新シリーズ

「AC(アダルトチルドレン)にとっての親の看取り」のコーナーにおいて、私の体験が掲載されました。

タイトルは「三途の川の向こう岸に、インナーチャイルドを投げた」

幼少期から親の価値観に合わせた生き方しか許されず、介護から親を見送るまでの葛藤や、親が居なくなったあとで起きた心の変化について語っております。

三途の川の向こう岸に投げたインナーチャイルドは、私のネガティブな感情(怒り、見捨てられ不安、罪悪感)であり、そもそも、それを育てたのは、私ではなく、両親であること、特に母親であること。

母が旅立ったあとに、そっちで育て直ししてよ!とネガティブなインナーチャイルドを親に預けることにしました。

すると、子どもの頃の臆病で愚図な自分から解放されるような気持ちになり、前向きに行動的になれる気がしてきました。

私のイメージの中で、とても汚くドロドロしたインナーチャイルドを「今度こそこの子をきちんと育てなければ」と両親が抱いている姿があります。

三途の川を挟んで、両親とやり取りをすることで、私はやっと自由になり、そして穏やかな親子関係のイメージを持つことが出来ました。

人生における大きな転機となったこの気づきには、インナーチャイルドの癒し、アダルトチルドレンからの回復について、依存症の観点から、回復への道筋を教えて下さる水澤都加佐先生の存在なしには、たどり着けませんでした。

水澤先生から頂いたお言葉は、私にとって人生の宝ものとなりました。

先生からご了解を頂いておりますので、その全文をここにお伝えしたいと思います。

目で見える、触れることのできる、話すこともできるご両親はお亡くなりになりました。

もう、この世界で、実際に縛られることも、批判されることもなくなったのです。おっしゃる通り、解放されました。

しかし、今新たに、もう自分を縛りはしない、批判しない、いわば理想的なご両親の存在をどこかで感じ始めたのだと思います。

まさに、親という存在とのスピリチュアルなつながりができたのでしょう。

心の中で、会話をし、相談をし、笑いあえるご両親の存在が出来ました。

ご両親も、生まれ育った中で持たされ重い荷物から解放され、あるべき、理想的な人となり、夫婦となり、親になりました。

今おいでの世界には、憎しみも、怒りも、悲しみも、対立も、病もありません。

そうした世界に、やっとご両親は住むことが出来ました。

そこはいずれ誰でも行く新しい世界です。

今は、ご両親だけがそこにいます。あなたが行くには早すぎます。

まだこの世に、すべきことがたくさんあるからです。

今は、それを一生懸命にいたしましょう。

お呼びが来るまで。

水澤都加佐

リコラのアダルトチャイルドの経緯については

「アダルトチャイルドが自由になるまで」をご覧ください。

「最高の自慢の娘」として親の干渉下で育ったアダルトチャイルドが抱えた葛藤。選択の自由を与えられなかった問題だらけの人生をどのように立て直したのか?親の介護問題で直面した「逃げたい」気持ちに背中を押してくれた考え方とは?親を見送ったあとでたどり着いた許しとは。

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