生涯未婚率の上昇や晩婚化という現象が起きている現代においても、婚活に熱心に取り組み、その結果に一喜一憂なさっている方々の言葉をお聞きしていると、ストレスや不安を抱えながらも「幸せ」のゴールに向けて走っているような印象を受けることがございます。
「ご縁」は相手あってのこと、とはいえ、そのお相手が思うほどに連絡をくれなかったり、自分のことをどう思っているのか、その相手の将来のビジョンに自分の存在があるのか？ないのか？または、他の誰かなのか？幸せになるための努力をしているはずなのに、そのほとんどを不安や心配が占めている状況では、非常にココロがしんどいのではないか、と感じます。
時に、婚活をアピールなさる女性の中には、キラキラしている日常、周囲より目立つ存在、圧倒的なオーラ、充実している私生活をSNSなどでもアピールされている方もおいでです。非常に魅力的で眩しく感じるようなエネルギーには、所詮勝てっこないし、自分よりもキラキラしている人のほうが選ばれるだろうし、ちやほやされるだろう、と気後れしてしまい及び腰になってしまうこともあるかもしれません。
しかし、結婚というものはゲームではないし、恋愛ではないし、現実です。キラキラを保つためには経費もかかります。その経費は結婚したら誰が支払うのでしょうか？そのキラキラが現実の生活に何のメリットをもたらすのでしょうか？自分は高収入だから大丈夫！と思われるケースもあるかもしれません。しかし、わたくしが見てきた離婚の現場で、ご主人が突然連絡を絶ち、離婚を要求してくるケースのほとんどは女性が男性並みの収入があり、対等もしくは、女性が家庭内でもイニシアチブを取っているケースです。
男性は家庭にキラキラしている日常を求めるよりも、継続的な安らげる場所を求めている方が多いと感じます。それは、一見、地味に見えるかもしれないし、魅力的なものではないかもしれません。しかし、日常に必要なものは安定して継続した安心できる場所と安心できるパートナーなのです。
ましてや、ライバルを蹴落とすような女性を自分の妻にしたいと思うでしょうか？そのような女性に自分の子どもを産み、ともに育てたいと思うでしょうか。
結婚はレースではありませんしゴールでもありません。
結婚をゴールに設定すると、次のレースが始まってしまいます。それが妊活です。
自分より後に結婚した誰かが妊娠した時にココロから「おめでとう」と思えない。なんで自分には赤ちゃんが出来ないのだろう？この焦りが日常の中で常態化すると、夫婦の間がギスギスしてきます。人生の目的が結婚ではないように、妊娠もまた目的ではありません。その過程でお子さまを授かったとしても、今度はお受験のレースが始まります。
このように一生を何かのレースに参戦して、自分を消耗させてしまう人生であなたのココロは喜ぶのでしょうか。
このレースから降りるために必要なことはただ一つ。
他人と比較しないこと
大切なあなたの人生です。自分が喜ぶことを見つけたり選んだり、その心から「楽しい」と思える日常の中で自ずとあなたから発信される雰囲気が「この人と一緒にいたらどんなに楽しいだろう？」とお相手の関心を引き寄せるのではないでしょうか？
婚活に疲れた方、婚活を諦めた方、婚活をお休みしたい方、多くの方は人との比較に悩み、お疲れなのだと思います。
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