探せば探すほど、幸せが手に入らない、幸せが見つからない、そもそも幸せって何だっけ?
本日は「一生続く幸せを手に入れる方法」についてお伝えしていこうと思います。
人生の節目を「幸せ」という言葉を使い最大限に表現する光景を目にいたします。その代表的な例が「結婚式」ではないでしょうか。
一生添い遂げるつもりで、二人で幸せになるための結婚であっても、我が国の離婚率は35パーセント、なんと3組に1組は離婚を選択する将来が待っているというのが現実でもあります。離婚そのものが不幸なことではなく、むしろ別々の道を歩くことにより、お互いが自分らしく生きることが出来るのであれば、結婚が幸せで離婚が不幸、結婚しないことが不幸せ、などという安易な考え方や周囲からの声などに、耳も心も傾ける必要はありません。そのような「大きなお世話」的な固定概念に囚われることなく、自分の生きる道を自分で決めることが出来れば、理想なのだと思います。
しかし、一人では寂しい、パートナーが欲しい、誰かにそばにいて欲しいと思う気持ちもとても理解できるものがあります。
この場合、人間関係や、親密になった相手との健康的な繋がり方、というものがとても重要になってまいります。
では不健康なパートナーとの繋がり方とはどのようなものでしょうか?
あなたは好きになった人に、その人のために、自分の時間やお金、自分のすべてを投げうってでも、相手に尽くしたことはありませんか?これはとても不健康な繋がりと言えます。なぜ、不健康なのか?さっそく解説していきましょう。
パートナーに対して献身的に尽くすことばかり、または、尽くされてばかりでは、いつまでたっても「幸せ」を手にすることは出来ません。それどころか、相手に尽くすほどに焦り、不安、怒り、悲しみといったネガティブな感情をご自身で生み出してしまう危険性が潜んでいます。
相手に尽くす行為は専門的には「利他的従属」と言います。この利他的従属は、相手に必要以上に貢いだり、貸しを作ることによって、相手は感謝を通り越して「自分のために、こんなにしてくれた」という負い目を感じることになります。もしもあなたが、このような負い目を感じた時、どんな気持ちになるでしょうか?
「この人を大切にしなければならない」
「この人に感謝しなければならない」
「この人を裏切ることなんてとんでもない!」
このようなお気持ちになるかもしれません。
相手がこのような気持ちを常に感じるようになると、ここに従属関係が発生してしまうのです。言い換えれば支配の関係です。尽くす側と尽くされる側は表向きは、尽くされる側が上のように見えますが、実は尽くす側が心理的に操作をしているという構図が成立するのです。
このように尽くされている側は、感謝を強要される居心地の悪い関係にだんだんと嫌気がさしてきます。そうなると、親しくなることで、不安や傷つくのではないか?と恐怖を覚え始め、パートナーと距離を取ろうとし始めます。そして相手に尽くす側は自分から相手が離れていくことが怖くてここでパニックになります。
自分のすべてをささげてきたあの人が居なくなってしまうなんて!それは絶対に嫌!今度は主従関係がひっくり返るのです。このような心理劇、恋愛ドラマならばいいのですが、現実に自分の身に降りかかってくるとなると、もう無我夢中で相手を引き留めようとします。
こうして、不健康な関係の恋愛では、それぞれの尽くす側(離れて欲しくない側)尽くされる側(離れたい側)の役回りを演じながら、「一緒に居るのも苦しいし、別れることも苦しいし、いつまでたっても幸せになれない!」というループに陥っていきます。
みなさまもお友達やお知り合いの恋愛相談で、すごく深刻だったのに、しばらくたったら、ケロッとしていて、そしてまたしばらくしたら、同じような内容の相談を持ち掛けられて、もううんざりしている、なんていうご経験があるかもしれません。それは、」関係性がそもそも不健康なために、同じ問題を繰り返し起こしている状態だからなのです。
このような不健康な関係には一貫した法則があります。それは、
相手が不安に思うことにより従属関係が出来上がる
ということです。
この従属関係に溺れている間は、安定した健康的な関係を育んでいくことは出来ません。
尽くすことで相手が喜ぶことが嬉しかったり、相手に尽くしてもらうことで、自分の気分が良くなったり、どちらの立場もそこで「幸せ」を感じている場合は、いつまでたっても、この従属関係から解放されることが出来ず、安定した健康的な関係を育むことが出来ません。
つまりは幸せな恋愛を手にすることが出来ないのです。
では、どうしたら幸せになれるのでしょうか?
まずは、自分の価値を相手に必要とされることに基準を置くことを止めることです。
相手の世話を焼くことにより、自分は必要な存在である、という考えを変えることです。
極端に人に尽くしてしまう人は、ついつい人の顔色を伺うクセがついています。目の前にいる人がなんだか機嫌が悪そうだ、ぶっきらぼうな返事をされた、乱暴に音を立てられた、などの現象が起きると「自分のせいだ」と思い込んでしまう人がとても多いのです。なぜそのように思い込んでしまうのかというと、子どもの頃のいじめや虐待、安心安全に過ごせなかった環境において、「自分の気持ちを素直に言えない」「自分の気持ちを言ってはいけない」といった、自分を後回しにしてしまう習慣がついてしまっているのです。このようなケースを自己評価が低いと言い換えることが出来ます。
自己評価の低い人たちは、人のために何かをすることに喜びを感じます。ですから、極端に人間関係にのめり込んでしまうこと、尽くす側の立場を無意識に選んでしまうことが多いのです。
好きになった相手に対して、すべてを与えたり埋め合わせをしてあげることが愛情ではありません。その人の問題は本来はその人が解決しなければならないことなのです。
相手の問題を解決することがあなたの幸せではないのです。
自分のことを後回しにしてきたあなたは、とても我慢強くて忍耐強いという長所を持っています。だからこそ、今度は自分のニーズをご自分で満たしてあげて欲しいのです。
あなたはどんな風景が好きですか?
あなたはどんな場所にいると気分がいいですか?
あなたの好きな乗り物は何ですか?
あなたはどんな食べ物が好きですか?
あなたはどんな飲み物が好きですか?
あなたはどんな動物が好きですか?
あなたがほっとする時はどんな時ですか?
あなたはどんなお洋服が好きですか?
あなたはどんな色が好きですか?
周りの人を思い、自分のことを後回しにしてきたあなたは、自分の好きなものを選んだり、答えたりすることが苦手かもしれませんが、これらのエクササイズを日常に少しずつ取り入れていくことで、自分のニーズを知ることが出来るようになります。
自分のことは自分にしかわからないよう、他人のことを理解するのは、たとえ夫婦であっても長年付き合っている恋人であっても、親子であっても、すべてを知ることは出来ないのです。
むしろ知る必要もないから、そこに主従関係も生まれず、不安や焦り、怒りといった気持ちも生まれてこないのです。
一生続く幸せを手に入れる方法は、自分の声を聞くことであり、自分のニーズを自分で満たすこと。他人からの評価で幸せになることはありません。それは一瞬だけ感じる「多幸感」というものです。
自分の「好き」を大切にすることは、とてもシンプルですが、上手にできる人は案外少ないのです。
ここまでお読み下さった方は「幸せ」に対する興味と関心をお持ちの方でいらっしゃると思います。わたくしは、みなさまが取り組む「自分の好き」を見つけて育む作業を応援しています。
不健康な恋愛について、もっと知りたい!と思われる方はainiの体験にてお伝えしております。
こちらからどうぞ。
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