その順番だから出会った

― 不倫・婚外恋愛のご相談に思うこと ―

不倫に関するお悩みは、以前に比べると特別なものではなくなりました。
誰にも言えず抱え込みながらも実際にはとても身近で、静かに増えているご相談のひとつです。

ただ、その関係に深く入り込みすぎると、ご自身の心が苦しくなってしまうことがあります。
本当は少し距離を置いた方がいい。
一度立ち止まった方がいい。
そう頭では分かっていても、感情がそれを許さない。

特に年齢を重ねた大人同士の関係ほど、背景にある事情も複雑です。

深刻化しているケースは少なくありません。

よく耳にする言葉があります。

「出会う順番を間違えた」

けれど、少し俯瞰して見るならば、こう考える方が現実的かもしれません。

「その順番だから出会った」

家庭の中で満たされない思いがあった。
妻として、母として、努力してきたのに認められない寂しさがあった。
そんな時に現れた相手の優しい言葉は、救いのように感じられることがあります。

理解してくれる人。
見つけてくれた人。
忘れていた女性としての自分を思い出させてくれる人。

その高揚感は、とても強いものです。
けれど関係が続くにつれ、出会った頃の刺激は少しずつ薄れていきます。

もっと言葉が欲しい。
もっと愛情表現してほしい。
もっと大切にしてほしい。

そう願うほど、苦しみは増していくことがあります。

多くの場合、男性は関係が深まるまでにロマンを求めます。
一方で女性は、関係が始まってからロマンを育てたいと願う傾向があります。

けれど現実には、そこで温度差が生まれやすいのです。

男性は日常へ戻っていく。
女性は物語の続きを求めてしまう。

そのすれ違いの中で、置いていかれたような孤独を感じる方も少なくありません。

だからこそ、不倫関係において大切なのは、感情だけで進まないことです。

相手の配偶者と比べない。
自分の方が愛されているかを競わない。
家庭や家族に嫉妬しない。

そこに意識を向け続けても、心は消耗していくだけです。

どれほど美しい言葉で飾っても、現実は現実です。
その現実を見つめた上で、この関係をどう捉えるのか。
続けるのか、距離を置くのか、終えるのか。
感情ではなく、理性で選んでいくことが大切です。

私は、不倫というテーマに対して、否定も肯定もしません。
ただ、今苦しんでいるあなたの心に寄り添い、整理し、これからどう進むかをご一緒に考えます。

その順番だから出会った。
ならば、その出会いから何を学び、どう生き直すか。
そこにこそ意味があるのかもしれません。


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