怒りのコントロール

どんな感情も反応に過ぎません。ですから、良い感情、悪い感情という区別をする必要はありませんが、「怒り」の感情というものは非常のエネルギーを使います。

夫婦問題や恋愛相談の中で、パートナーに対して大きな怒りを抱えているケースは、ココロの深いところで、相手との関係性を望んでいらっしゃるのではないか?と思うことがしばしばございます。なぜならば、怒りの感情も燃え尽きてしまえば、もう「どうでもいい」という境地になり、相手のことも考えなくなってしまいます。

このような状態はもはや燃え尽きたも同然であり、この状態から関係性を修復していくことは困難ではないかと思います。

感情は反応であると同時に、その反応が起きるには理由があるはずです。

自分のことを大切にしてくれない

話を聞いてくれない

隠し事をされていた

何度も約束を破られた

裏切られたと思う行為があった

このようなエピソードはご相談の中でたくさん登場いたします。ご相談者の多くは怒りながら、悲しみ、そしてココロの中で、あるいはリアルにわたくしの目の前で涙を流されます。

アンガーマネージメントとか怒りのコントロールという言葉を耳にすることが多くなりました。このような情報は調べれば様々な参考になりそうな方法と出会えるかもしれません。

しかしそれは一般論です。

なぜ悲しいのか?

過去に似たような状況を経験したことがないか?

その時にどんな対策をして乗り越えてきたのか?

今の怒りとその時の怒りとどんなところが似ていて、どこが違うのか?

人生というのストーリーの中で登場した怒りのシーンを、主人公のあなたは、どんなふうに乗り越えてきたのか?どうぞ思い出してみてください。その中に、「今」を乗り越えるヒントと出会えると思います。

このようにご自身の抱えた怒りと向き合うことで、自ずと怒りのコントロールを少しずつ身に着けていかれることと思います。

本当にどうでもよくなった人には怒りの感情もなくなります。怒りとは、それだけ、お相手に対して自分が期待をしていたことの現れでもあります。

なぜ期待をしたのだろうか?

期待をして見返りに得たいものは何だったのだろうか?

掘り下げていくことによって、ご自身の本当の気持ちにも出会えるはずです。

文学者のヘルマン・ヘッセは

我々がある人間を憎む場合、我々は彼の姿を借りて我々の内部にある何者かを憎んでいるのである。

という言葉を遺しています。

勢いに任せて怒りの感情を爆発させる前に、内なる感情を紐解く作業をすることで、ご自身の怒りをコントロールできることと考えます。

怒りを手放すためには、まず感情を放す(話す)ことが必要です。

オンラインカウンセリング70分6000円は下記よりお申込みください。

*ZOOMを使える環境をご用意ください。

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