1年足らずの間に
愛猫たちを見送る経験をいたしました。
2匹とも18歳前後の老猫たちでしたので
自然の流れと頭で理解しながらも
悲しさや淋しさを感じることは
避けて通れません。
子ども時代から
猫たちとのお別れを経験しているのに
今回は
今までより辛い
という実感がございました。
人はココロの深いところで
過去に経験した感情を記憶しています。
普段は意識することのない
「潜在意識」というものです。
怒りや悲しみなどは
「今」感じている感情だけではなく
過去の感情が大きく影響して
引き金になることがございます。
例えば
子どもの頃に
仲良しの友達が転校した悲しみ
自分だけ仲間に入れてもらえなかった淋しさ
自分だけ留守番になってしまった怒り
等を過去に経験したとしましょう。
これらの感情は潜在意識にストックされています。
しかも
足し算ではなく
累乗でストックされていくのです。
ですから
ある程度の年齢になって
別れや悲しみの経験も増えていけば
累乗された感情も
それなりの大きなパワーとなって
ココロの底に潜んでいることになります。
わたくしが
50を過ぎて猫たちとの別れが
今までよりキツイな
と感じたのは
今までの人生の中で経験した別れと
愛猫たちを見送った悲しみが重なり
ココロの深いところまで
鋭い角度で入り込むのも
仕方のないだと理解しています。
喪失感は
誰もが持つ自然の感情です。
誤魔化そうとするほどに
喪失感は追いかけてきます。
わたくしは
よい機会を与えてもらえたと考えて
じっくりと喪失感と向き合っております。
そんな中で出会えた一冊の絵本がこちらです。
読むたびに毎回泣くのですが
泣いたあとにとてもすっきりします。
浄化の涙なのだと思います。
わたくしの周りにも
動物たちを暮らす友人がいらっしゃいます。
避けて通ることの出来ない
動物たちとのお別れの時
どんな言葉を掛けてもらえたら嬉しいのかな
どんな気持ちで寄り添ってもらえたら希望が持てるのかな
そんなことを考えなら
愛猫たちとの思い出を大切に
せっかくの喪失感を無駄にしないように
毎日を大切に過ごしています。
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